日経平均が1日で3,643円下がった|2026年11月6日の暴落を、配当投資家として記録する

2026年11月6日、日経平均株価は1日で3,643円(5.96%)下落し57,434円で引けました。何が起きたのか、原因は何だったのか、そして日本株を180銘柄以上持つ配当投資家の私が何を見ていたのかを、翌朝のうちに記録します。


2026年11月6日、1日で3,643円下がった

昨日、日経平均株価が1日で3,643円下がりました。

数字で書くとこうです。

  • 終値:57,434円77銭
  • 前日比:-3,643円13銭
  • 下落率:-5.96%

下落率が6%近い日は、そう多くありません。コロナショックのような「記憶に残る日」の部類に入ります。

この記事は、その翌朝に書いています。結論は出ていません。株価が戻るのか、まだ下がるのかは分かりません。それでも、こういう日に自分が何を見て何を考えたかは、あとから読み返す価値があると思ったので記録します。

いつも書いている暴落時に握り切るための3つのことの、実際の適用編です。

まず、何が起きたのかを数字で

1日で急に落ちたわけではありません。5営業日続けて下がった末の、最後の1日が大きかった形です。

日経平均株価の終値推移(2026年10月29日〜11月6日) 5営業日続落、最後の1日が最も大きかった(終値・円) 64,000 62,000 60,000 58,000 56,000 64,659 63,290 63,081 62,188 61,077 57,434 10/29 10/30 11/2 11/4 11/5 11/6 出所:日経平均株価の日足終値
日経平均株価の終値推移。濃い線が11月6日の下落分。10月30日の終値から11月6日までで、合計5,855円下がった。グラフの縦軸は56,000円から始めているので、下落の幅が実際より急に見える点には注意。

もう少し細かく見ると、11月6日は朝の寄り付きが、その日の高値でした。

項目11月6日
始値60,374円
高値60,374円
安値56,745円
終値57,434円

始値と高値が同じ。つまり朝から一度も前日終値に戻れず、下がり続けた1日でした。日中の値幅は3,600円以上あります。

TOPIXも似た動きで、-5.90%の3,707ポイントでした。一部の銘柄ではなく、市場全体が売られたということです。

原因は「AI規制への警戒感」だった

なぜ下がったのか。翌朝のニュースの見出しを並べると、方向はそろっていました。

  • 急反落、AI規制への警戒感でハイテク株総崩れ
  • AI規制懸念の世界株安、需給調整の長期化を警戒
  • 5日続落で週間では5,000円を超える下落

要約すると、AIに対する規制への警戒感で米国のハイテク株が売られ、それが世界の株式市場に広がった、という流れです。日本株も、半導体やAI関連として買われてきた銘柄が売られました。

ここは正直に書いておきます。私はこの原因の詳細を追っていません。見出しと要約を読んだだけです。

なぜ追わないかというと、一度買った銘柄を基本的に売らない方針だからです。「なぜ下がったか」を正確に理解しても、私の行動は変わりません。理解しても売らないなら、調べる時間は別のことに使ったほうがいいと思っています。

「暴落」と呼ぶべきかは、どこから見るかで変わる

1日で6%近い下落は、間違いなく大きな下げです。でも、もう少し引いて見ると印象は変わります。

基準水準11/6終値との差
年初来高値(6/22)72,831円約21%下
年初来安値(3/31)50,558円約14%上

高値から見れば2割以上の下落です。これは一般に「調整」ではなく「下落相場」と呼ばれる水準です。

一方、今年の3月末につけた安値よりは、まだ1割以上高いところにいます。つまり今年の値動きの範囲内ではある、という見方もできます。

どちらが正しいという話ではありません。自分がどこで買ったかによって、同じ57,434円の意味が変わる。それだけのことです。

6月に買った人には大きな含み損で、3月に買った人にはまだ含み益です。だから他人の「暴落だ」「まだ大丈夫だ」という声は、自分の判断材料になりません。

配当投資家として、何が変わったか

ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。

11月6日に、私の受け取る配当金は1円も減っていません。

株価は市場が開いている間ずっと動きます。でも配当は、企業が決算で決めるものです。1日で市場が6%売られても、それだけで配当予想が修正されることはありません。

  • 株価:1日で5.96%下がった
  • 配当予想:変わっていない

これは私が高配当株投資を選んだ理由そのものです。株価は毎日点数をつけてきますが、配当は年に数回しか動きません。見るべき数字の更新頻度が低いから、狼狽しにくいのです。

ただし「配当が減らない」は永久保証ではない

念のため書き添えます。暴落が実体経済の悪化を伴う場合、何ヶ月か遅れて減配はやってきます。

今回のきっかけがAI規制だとすると、直接影響を受けるのは半導体やハイテクです。私が高配当株として持っているのは、セクターを数えた記事で書いたとおり金融・商社・不動産などが多く、構成は違います。

とはいえ市場全体が下がれば景気も冷えます。減配されたらどうするかは、このあと数ヶ月のテーマになるかもしれません。「配当は株価と違って動かない」のは短期の話だと、自分に言っておきます。

この日、私がやらなかったこと

習慣として決めていることを、実際に守れたかどうかで書きます。

① 口座の評価額を何度も見ない

下がっている日に評価額を何度も見ても、売りたくなるだけです。確認するのは「いくら減ったか」ではなく「配当予想が変わっていないか」のほうです。

② 全部売る・全力で買う、をやらない

極端な行動がいちばん危ないと思っています。5日続落の5日目がどこなのかは、終わってからしか分かりません。昨日が底かもしれないし、まだ半分かもしれない。どちらにも賭けないのが結論です。

③ 生活防衛資金に手をつけない

暴落は「買い場」と言われます。でもそれは生活防衛資金が別にある場合の話です。ここを崩して買うと、次に困ったときに売らざるを得なくなります。

売らない。でも、見る

今回の暴落で自分がどうするかは、実はもう決まっています。

売りません。

高配当株は基本的に売らない。これは暴落だから特別にそうするのではなく、いつもそうしているだけです。6%下がった日だからといって、方針が変わる理由はありません。配当が止まったわけでもないのに売れば、安いところで手放して配当も失うという、いちばんやりたくない形になります。

では何もしないのかというと、ひとつだけやることがあります。

持っている銘柄の中に、安く買えそうなものがないかを見る。

ここがポイントで、見るのは「持っている銘柄だけ」です。暴落で値下がりした銘柄はいくらでもありますが、知らない会社を安いという理由で買うと、下がったときに判断できません。すでに持っていて、事業の内容も配当の状況も分かっている銘柄なら、下がった分がそのまま利回りの上昇になるだけです。

買い増し対象は「市場の流れに釣られて下がった銘柄」

安くなった銘柄をすべて買うわけではありません。買い増しの対象になるのは、ひとつだけです。

市場全体の流れに釣られて下がった銘柄。

今回のきっかけはAI規制への警戒感でした。私が持っている高配当株の多くは、AI規制とは直接関係がありません。それでも下がったのは、市場全体が売られたからです。TOPIXが5.90%下落したという数字が、それを表しています。

つまりこういうことです。

下がった理由判断
市場全体に釣られただけ買い増し対象
業績の悪化・減配リスク足さない

会社の中身は昨日と何も変わっていないのに株価だけ下がった、という状態なら、同じ配当をもらえる権利が安く買えるということです。これは買わない理由がありません。

逆に、決算が悪かった、配当性向が苦しい、業界そのものに逆風が吹いている——こういう理由で下がった銘柄は、安くなっても足しません。安いのには理由があるからです。アサンテのように自分で問題を見つけている銘柄は、今回の下落でも買い増しの対象にはなりません。

この2つを混ぜないことが大事だと思っています。暴落の日は全部が同じように赤くなるので、「安くなった」だけで判断すると、問題のある銘柄まで拾ってしまう。下がった理由を1銘柄ずつ確認する作業は、ここを分けるためにやります。

急いで買う必要はない

今すぐ注文を入れるつもりはありません。5日続落の途中かもしれないからです。まずはリストを眺めて、候補を持っておく。それだけで十分だと思っています。

じゃあ、どう買うのか

私は1株から買える環境を使っているので、暴落時にできることがあります。1株なら、気持ちの負担がほとんどない金額で買えるのです。

これは前にも書きましたが、暴落時に少額でも買うと、不思議とメンタルが安定します。「下がっている」が「安く買えている」に置き換わるからです。何もせずに眺めているより、よほど落ち着きます。

ただし条件をつけています。

  • 新しい銘柄は増やさない(180銘柄以上あるので、これ以上は管理しきれない)
  • すでに持っている銘柄に、1株ずつ足す
  • 枠を使い切ろうとしない(NISAの枠は埋めなくていいと決めている)

「暴落だから一気に買う」ではなく、いつもの買い方を、いつものペースで続ける。これが今回の結論です。

これから何を見るか

アサンテの記事でもやりましたが、観察すると書くなら見る場所を決めておきます。

  1. AI規制の話が、法律として形になるのか。警戒感だけなら戻る可能性があります
  2. 自分の持っている銘柄の決算と配当予想。11月は中間決算の発表が集中する時期です
  3. 下落が何日続くか。5日続落の次が6日目になるのか、止まるのか

3つ目は当てにいくためではありません。どのくらいの期間下がり続けると自分の気持ちが揺れるのかを、記録しておきたいからです。これは次の暴落で役に立ちます。

まとめ

  • 2026年11月6日、日経平均は3,643円13銭安の57,434円77銭で引けた。下落率は5.96%
  • 朝の寄り付きが高値で、1日中戻せなかった。日中の値幅は3,600円超
  • TOPIXも5.90%下落し、市場全体が売られた
  • 5営業日続落で、週間では5,855円の下落
  • 原因はAI規制への警戒感による米ハイテク株安と、それに伴う世界株安(見出しレベルの確認)
  • 年初来高値からは約2割下。ただし年初来安値からは約1割上で、今年の値動きの範囲内でもある
  • 私の配当予想は1円も変わっていない。株価と配当は更新頻度が違う
  • ただし実体経済が冷えれば、減配は数ヶ月遅れて来る。そこは短期と長期を分けて考える
  • やらなかったこと:評価額を何度も見る/極端な売買/生活防衛資金を崩す
  • 売るつもりはない。高配当株を売らないのはいつものことで、暴落だから特別に変える話ではない
  • そのうえでやること:持っている銘柄の中に、安く買えそうなものがないかを見る
    • 見るのは持っている銘柄だけ。知らない会社は、安くても買わない
    • 買い増し対象は市場の流れに釣られて下がった銘柄。会社の中身が変わっていないなら、同じ配当が安く買える
    • 業績悪化や減配リスクで下がった銘柄は、安くなっても足さない
    • 急がない。まずは候補を持っておくだけでいい
  • 買うときも1株ずつ。いつもの買い方を、いつものペースで

下がった日に慌てて書く記事なので、きれいな結論はありません。でも結論が出る前に書いておいた記録のほうが、あとで読み返したときに役に立つと思っています。

戻るのか、まだ下がるのか。分かったらまた書きます 🌱

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