高配当株投資はやめとけ?おすすめしないと言われる5つの理由を10年続けた私が検証する
「高配当株投資はやめとけ」「おすすめしない」という意見には、どれも根拠があります。トータルリターンで負ける、配当落ちで資産は増えていない、減配リスク、管理の手間。投資歴10年・180銘柄を保有する私が、5つの批判を一つずつ認めたうえで、それでも続けている理由を書きます。
「高配当株はやめとけ」と、よく言われます
投資の話題で、必ず出てくる意見があります。
「高配当株投資はやめとけ」 「高配当株はおすすめしない」
インデックス投資をしている人から見ると、高配当株投資は非効率でまわりくどいやり方に映ります。実際、そう指摘されるだけの理由があります。
先に私の立場を書いておきます。
- 投資歴10年
- 日本の高配当株を180銘柄ほど保有
- 同時にオルカンのインデックス積立も継続している
つまり両方やっています。そのうえで言うと、「やめとけ」と言われる理由は、ほとんど正しいと思っています。
この記事では、よくある5つの批判を一つずつ認めたうえで、それでも私が続けている理由を書きます。
批判①:トータルリターンでインデックスに負ける
これは事実です。
資産を最大化するという一点だけで比べれば、インデックス投資のほうが効率的です。理由は明確で、配当を受け取るたびに課税され、その分だけ複利が削られるからです。
| 配当の扱い | |
|---|---|
| インデックス(投資信託) | 内部で自動的に再投資。売るまで課税されない |
| 高配当株 | 受け取るたびに課税(NISA以外) |
税金を払ってから再投資するのと、払わずに再投資するのとでは、長期では差が開きます。これは理屈として動かしようがありません。
📖 詳しくは → 高配当株と投資信託、どっちがいい?インデックスと両刀でやっている私の使い分け
批判②:配当をもらっても、資産は増えていない
これも事実です。
配当を出すと、その分だけ会社からお金が出ていきます。だから権利落ち日には、理論上、配当金相当額だけ株価が下がります。
- 3,000円の株を持っている
- 100円の配当をもらう
- 株価は理論上2,900円になる
手元の現金は100円増えましたが、株の価値は100円減っています。差し引きゼロです。しかも課税口座なら、ここから税金が引かれるぶんマイナスになります。
「配当をもらって得をした」という感覚は、半分は錯覚です。これは認めなければいけません。
📖 その仕組み → 配当金はいつ振り込まれる?権利確定日を気にしない私のスケジュール感
批判③:高配当の会社は、成長しない会社が多い
これは半分事実です。
配当をたくさん出すということは、稼いだお金を事業に再投資していないということでもあります。成長余地のある会社なら、配当より投資に回したほうが合理的です。
だから高配当株には、成熟しきった企業や、成長が止まった企業が集まりやすい。これは構造的にそうなります。
実際、私の保有銘柄を点検していて、はっきりした例に当たりました。配当1位の銘柄が、配当性向220%という状態だったのです。利益の倍以上を配当に出している。これは成長どころか、無理をして配当を維持している姿です。
📖 その点検 → 私の配当1位はシロアリの会社だった|アサンテをナンピンして気づいた危うさ
ただ「半分」と書いたのは、例外もあるからです。同じ点検で、配当が10年で3倍以上に増え、それでも配当性向31.7%にとどまっている銘柄もありました。利益が伸びた分を配当に回している、健全な増配です。
📖 その例 → ベルーナは優待目当てで買った|そこから高配当投資に移っていった話
高配当だから成長しない、とは限りません。ただし見分ける手間はかかります。
批判④:減配のリスクがある
これも事実です。実際に経験しています。
私は180銘柄ほど持っていますが、毎年どこかが減配します。避けようがありません。
実際にあったことを書きます。
- 日産自動車が無配になったので、持っていた分を売りました
- ヤマハ発動機は減配されましたが、売りませんでした。その後、配当は戻る見通しになりました
📖 その判断 → 減配されたらどうする?180銘柄持つ私が売った銘柄と、売らなかった銘柄
インデックス投資なら、こういう判断は一切不要です。個別の企業がどうなろうと、指数が勝手に入れ替えてくれるからです。この手間がないのは、インデックスの大きな利点です。
批判⑤:銘柄選びと管理に手間がかかる
これも事実です。
私は180銘柄を管理するために、自分で表を作っています。証券会社の画面だけでは、セクターの偏りも配当の全体像も見えません。
📖 その話 → 日本株180銘柄は分散しすぎ?
正直に書くと、全部の決算を追うのは不可能です。日産が無配になったことも、私はSNSで知りました。自分で気づいたわけではありません。
一方、オルカンの積立は設定してから一度も触っていません。この差は圧倒的です。
手間をかけたくない人に、高配当株投資は向きません。
5つとも認めたうえで、それでも続ける理由
ここまで全部認めてきました。では、なぜやめないのか。
理由はひとつです。
インデックスだけだと、私は続けられなかったからです。
インデックスは「使えるのが何十年も先」
オルカンの積立は、確かに効率的です。でも、そのお金が使えるのは何十年も先です。口座の数字が増えていくだけで、生活は何も変わりません。
私のモットーは「今も豊かに、かつ数年後のキャッシュフローに」です。何十年も先のために今を我慢し続けるのは、私には無理でした。
配当は「今」届く
一方、配当は今、口座に振り込まれます。
金額は大したことがなくても、「投資してよかった」という実感がある。この小さな手応えが、20年30年と続けるための燃料になっています。
効率だけを見れば非合理です。でも、続かない最適解より、続く次善策のほうがマシだと思っています。
📖 続ける工夫 → 投資を続けるモチベーション、私はこう保ってる
実際、資産の土台はインデックスです
誤解のないように書いておくと、私の資産の土台はインデックスです。つみたて投資枠でオルカンを自動積立していて、ここは相場を見ずに積み上げています。
高配当株はその上に乗せている部分です。全部を高配当株でやっているわけではありません。
📖 配分の実際 → 新NISAの枠は使い切らなくていい|年360万円を埋められない私の実際の配分
こういう人には、おすすめしません
公平を期すために書きます。次に当てはまる人は、高配当株をやらなくていいと思います。
| こういう人 | 理由 |
|---|---|
| 資産の最大化が最優先 | インデックスのほうが効率的。迷う必要がない |
| 手間をかけたくない | 銘柄選びと管理が必ず発生する |
| 今は現金が必要ない | 配当を受け取る意味が薄い。再投資型のほうが有利 |
| 投資を始めたばかり | まずインデックスの自動積立を軌道に乗せるほうが先 |
特に最後が大事です。最初の1本はインデックスで十分です。高配当株は、積立が習慣になってから足すものだと思っています。
逆に、向いている人
- 今の生活も少し良くしたい
- 数字が増えるだけでは続けられる気がしない
- 配当という現金収入を実感したい
- 銘柄を調べるのが苦にならない
ひとつでも当てはまるなら、インデックスの土台を作ったうえで、少額から試してみる価値はあると思います。
📖 始め方 → 高配当株投資の始め方 完全ロードマップ 📖 まず1株から → ミニ株(かぶミニ)とは?初心者が1株から日本株を買う方法と始め方
まとめ
- 「高配当株はやめとけ」と言われる理由は、5つともほぼ正しい
- トータルリターンでインデックスに負ける → 事実。課税で複利が削られる
- 配当をもらっても資産は増えていない → 事実。権利落ちで株価が下がる
- 成長しない会社が多い → 半分事実。例外もあるが見分ける手間がかかる
- 減配リスクがある → 事実。実際に日産の無配で売却した
- 銘柄選びと管理の手間 → 事実。180銘柄を自作の表で管理している
- それでも続けるのは、インデックスだけでは私が続けられなかったから
- インデックスは使えるのが何十年も先
- 配当は今、口座に届く。その実感が継続の燃料になる
- 資産の土台はインデックス。高配当株はその上に乗せている部分
- 資産の最大化が最優先の人、手間をかけたくない人にはおすすめしない
「やめとけ」という意見は、効率という物差しで見れば正しいです。私がやっているのは、効率を少し捨てて、続けやすさを買うという選択にすぎません 🌱
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