ベルーナは優待目当てで買った|そこから高配当投資に移っていった話
私が最初に株を買う動機は、たいてい株主優待でした。ベルーナもそのひとつです。ところが点検してみると、配当は10年で3倍以上に増え、配当性向は31.7%と余裕たっぷり。優待から高配当長期保有に移るなら、こういう銘柄が入り口に向いていると思います。
配当5位は、優待目当てで買った銘柄
配当上位の銘柄を順に点検しています。今回は配当5位のベルーナ(9997)、私の配当の4.41%を生んでいる銘柄です。
📖 この点検の発端 → 私の配当1位はシロアリの会社だった
この銘柄には、他とは違う背景があります。
私はこれを、株主優待目当てで買いました。
白状すると、私は優待から入りました
今でこそ高配当株の話ばかり書いていますが、最初から配当を目的に買っていたわけではありません。
株を買い始めたころ、私の動機はたいてい株主優待でした。
優待は、投資を始めたばかりの人間にとって圧倒的に分かりやすいのです。配当は口座に数字が増えるだけですが、優待は家に物が届きます。「株主になった」という実感が、はっきり手元に残る。
そうやって優待目的で買っているうちに、だんだん気づいていきました。
- 優待は企業が勝手にやめられる
- 優待の価値は持っている株数に比例しない(100株でも1,000株でも同じことが多い)
- 一方、配当は株数に比例して増える
そこから、配当を軸に考えるように移っていったという流れです。
📖 優待で痛い目を見た話 → 優待廃止で株価が半値。それでも売れなかった私の失敗談
ベルーナは、ちょうどその移行期にあった銘柄です。優待目当てで買ったのに、結果として配当の柱のひとつになりました。
ベルーナとは
カタログ通販を主力とする会社です。
衣料品の通販から始まり、今は食品、ワイン、化粧品、看護師向けのユニフォームなど、幅広い商材を扱う総合通販になっています。さらに不動産やホテルといった事業も持っていて、かなり多角化しています。
株主優待は3月末と9月末の年2回で、100株から対象。自社で扱う商品(梅干し、ワイン、日本酒など)から選べる形です。
年2回もらえるのは、優待目当てで買う側からすると魅力的でした。
数字を見ます
点検の本題です。
| 項目 | ベルーナ |
|---|---|
| 私の配当に占める割合 | 4.41%(5位) |
| 評価損益率 | プラス35.52%(集計時点) |
| 年間配当(2027年3月期予想) | 39円 |
| 前期(2026年3月期) | 38円 |
| 配当性向 | 31.7%(2026年3月期) |
配当性向31.7%。これまで点検した銘柄の中で、もっとも低い数字でした。
| 銘柄 | 配当性向 |
|---|---|
| アサンテ | 220.71% |
| 船井総研HD | 60.1% |
| ニホンフラッシュ | 57.9% |
| プレステージ・インター | 55.4% |
| 野村不動産HD | 41.4% |
| ベルーナ | 31.7% |
日本企業の平均が35%前後なので、平均を下回っています。つまりまだ増配の余地があるということです。
📖 配当性向の目安 → 配当性向の平均は何%?目安・危険ラインと、配当利回りとの違い
配当は10年で3倍以上になっていました
調べていて驚いたのがこれです。年間配当の推移を並べます。
2017年3月期の12.5円から、2027年3月期予想の39円へ。10年で3倍以上です。
しかも直近の伸びが急で、2024年3月期の20.5円から、2025年に29円、2026年に38円と一気に上がっています。
それでいて配当性向は31.7%。無理をして増やしたのではなく、利益が伸びた分を配当に回している形です。これは健全な増配の仕方です。
📖 増配の価値について → 増配の価値は「買値」に出る|連続増配株を持ち続けて分かったこと
直近の決算も増収増益でした
タイミングよく、2026年10月30日に中間決算が発表されていました。
売上高・営業利益・経常利益・純利益のいずれも前年同期を上回っています。苦戦していたグルメ事業は黒字に転換し、アパレル・雑貨事業も損失が縮小したとのことです。
配当性向に余裕があり、利益も伸びている。今のところ、減配を心配する材料は見当たりません。
優待から高配当に移るなら、こういう銘柄がいい
ここが、この記事でいちばん書きたいところです。
優待目的で株を始めた人が、高配当の長期保有に移っていくなら、ベルーナのような銘柄は入り口として向いていると思います。理由は3つです。
① 持つ動機が分かりやすい
優待があると、持ち続ける理由が目に見えます。年2回、家に物が届く。配当だけだと実感が薄い初心者にとって、これは続けるうえで効きます。
② 優待が消えても、持つ理由が残る
ここが決定的です。
私は以前、優待が廃止された銘柄を売れずに持ち続けて失敗しました。あのとき配当はゼロだったので、優待が消えた時点で持つ理由が完全になくなりました。
ベルーナは違います。仮に優待がなくなっても、配当という理由が残ります。しかも配当性向31.7%で、増配の余地もある。
優待目当てで買うなら、配当も出している銘柄を選ぶ。これが失敗から学んだことです。
📖 その失敗 → 優待廃止で株価が半値。それでも売れなかった私の失敗談
③ 100株でちょうど両方取れる
優待は100株からです。そして配当は株数に比例します。
つまり100株持てば、優待と配当の両方が手に入る。優待から入って、そのまま高配当の長期保有に移行できる構造になっています。
📖 100株の話 → ミニ株で買い増して100株になったらどうなる?株主優待はもらえるのか
点検の結論:持ち続けます
ベルーナについては、売る理由が見つかりませんでした。
- 配当性向31.7%で、点検した中でもっとも余裕がある
- 配当は10年で3倍以上に増えている
- 直近の決算も増収増益
- 優待も続いており、持つ理由が二重にある
優待目当てで買った銘柄が、結果として配当の柱のひとつになりました。動機は不純でしたが、結果としては悪くなかったと思っています。
まとめ
- 配当5位のベルーナは、もともと株主優待目当てで買った銘柄
- 私は最初優待から株に入り、そこから配当を軸にする投資へ移っていった
- カタログ通販が主力の総合通販。優待は3月末・9月末の年2回、100株から
- 数字
- 私の配当の4.41%を生んでいる
- 配当性向31.7% ← 点検した6社でもっとも低い
- 年間配当は2017年3月期12.5円 → 2027年3月期予想39円と10年で3倍以上
- 2026年10月30日の中間決算は増収増益
- 優待から高配当長期保有に移るなら、こういう銘柄が入り口に向いている
- 優待があるので持つ動機が分かりやすい
- 優待が消えても配当という理由が残る
- 100株で優待と配当の両方が取れる
優待目当てで買うなら、配当も出している銘柄を選ぶ。過去の失敗から学んだ、いちばん実用的な教訓だと思っています 🌱
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日本株は1株から買えます。まず1株で様子を見て、優待が欲しくなったら100株まで増やす、という使い分けができます。