【保有分析】日本株183銘柄の成績を数えた|1株ずつ買った銘柄がいちばん強かった
NISA成長投資枠の日本株183銘柄について、含み損益の評価損益率だけを集計しました。金額は非公開です。全体の勝率は73%。保有株数で分けると、1株や数株だけ買った銘柄が平均プラス33%・勝率78%でもっとも良く、100株まとめ買いした銘柄が平均プラス12%・勝率58%で最下位でした。含み損ワースト4もすべて100株です。
183銘柄、全部数えました
私は日本株を、気になった銘柄から1株ずつ買い集めてきました。今回、NISA成長投資枠にある日本株を全部数えて、含み損益を集計してみました。
まず、数えて驚いたことがあります。
183銘柄ありました。
私はずっと「150銘柄くらい」だと思っていたのですが、実際に数えたらもっと多かった。自分でも正確な数を把握していませんでした。内訳は個別株が163銘柄、ETFが20本です。
そして集計してみると、買い方によってはっきりした差が出ました。1株や数株だけ買った銘柄がいちばん成績が良く、100株まとめ買いした銘柄が最下位でした。
先に、集計の前提を書いておきます
公開するにあたって、金額は一切出しません。
- 取得金額、時価評価額、資産の合計 → すべて非公開
- 公開するのは銘柄名と評価損益率だけ(買った値段に対して何%のプラスマイナスか)
- 保有株数は、個別には出さず区分でまとめます
評価損益率は「いくら投じたか」と無関係な数字なので、これなら資産規模は分かりません。それでいて、今回いちばん書きたい傾向は伝わります。
なお、対象はNISA成長投資枠の日本株のみで、特定口座の分は含めていません。
全体の成績:勝率73%
まず全体です。
| 銘柄数 | |
|---|---|
| 含み益(プラス) | 134銘柄 |
| 含み損(マイナス) | 48銘柄 |
| 変わらず | 1銘柄 |
| 合計 | 183銘柄 |
勝率にすると約73%、平均評価損益率はプラス26.2%でした。
正直に書いておくと、この数字の大部分は相場が良かったおかげです。自分の銘柄選びが優秀だったとは思っていません。ここ数年の日本株はほとんどの銘柄が上がっているので、広く持っていれば自然とこうなります。
本題:保有株数で分けると景色が変わる
ここからが本題です。保有している株数で銘柄を分類して、それぞれの成績を出しました。
| 区分 | 銘柄数 | 平均評価損益率 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 1株未満 | 19 | +14.0% | 68% |
| 1株 | 77 | +33.3% | 78% |
| 2〜9株 | 40 | +33.2% | 78% |
| 10〜99株 | 23 | +14.4% | 70% |
| 100株以上 | 24 | +12.4% | 58% |
読み取れることが2つあります。
① 1株・数株だけ買った銘柄が、いちばん強い
1株ちょうどと2〜9株のグループが、平均でプラス33%、勝率78%。5つの区分の中で頭ひとつ抜けています。
保有銘柄数で見ても、この2グループだけで117銘柄。私のポートフォリオの主力はここで、その主力がいちばん良い成績を出していることになります。
② 100株まとめ買いは、最下位
一方、100株以上のグループは平均プラス12.4%、勝率58%。負けてはいませんが、明確に最下位です。
勝率58%というのは、ほぼコイン投げに近い水準です。1株グループの78%と比べると、差はかなり大きい。
100株組は「ブレが大きい」
もう少し踏み込むと、100株グループには特徴があります。当たりも外れも極端なのです。
区分ごとに、いちばん良かった銘柄といちばん悪かった銘柄を並べると、それがはっきりします。
| 区分 | 最良 | 最悪 |
|---|---|---|
| 1株未満 | +47.5% | -20.3% |
| 1株 | +305.8% | -24.4% |
| 2〜9株 | +193.0% | -19.0% |
| 10〜99株 | +68.8% | -16.3% |
| 100株以上 | +163.2% | -51.7% |
100株グループの最悪はマイナス51.7%で、全区分の中でいちばん悪い数字です。一方で最良はプラス163.2%と、こちらもかなり大きい。
実際、含み損ワースト4は、すべて100株保有でした。
| 銘柄 | 評価損益率 |
|---|---|
| enish | -51.72% |
| 北浜キャピタルパートナー | -40.00% |
| WIZE | -26.47% |
| 楽天グループ | -25.94% |
ところが同じ100株グループに、こういう銘柄もあります。
| 銘柄 | 評価損益率 |
|---|---|
| ジャパンディスプレイ | +163.15% |
| フィンテックグローバル | +106.84% |
大勝ちも大負けも、100株グループに集中しているわけです。平均すればプラス12%ですが、中身はかなり荒い。
なぜ、こうなるのか
理由は「株数」そのものではなく、単価にあると思っています。
100株買えたのは、その株が安かったからです。
私が100株持っている銘柄には、取得単価が2桁円のものが複数あります。逆に1株しか持っていない銘柄には、日本たばこ産業・信越化学・武田薬品・三菱総合研究所のように、1株数千円の銘柄が並びます。
つまり、こういう構図でした。
- 単価の高い大型株 → 1株しか買えない → 値動きが穏やかで、着実にプラス
- 単価の安い小型株 → 100株買える → 値動きが激しく、当たり外れが大きい
「100株買ったから成績が悪い」のではなく、値動きの荒い銘柄が、たまたま100株買える値段だった。因果はこちらだと思います。
ただ結果として、「安いからたくさん買える」という発想で選ぶと、荒い銘柄に大きく張ることになるのは事実です。ここは反省点として受け止めています。
📖 1株投資について → 単元未満株(かぶミニ)の始め方 📖 分散の話 → 日本株180銘柄は分散しすぎ?
楽天グループが含み損である件
触れないわけにいかないので、正直に書きます。
このブログで私は、楽天グループの株主優待を何度も紹介してきました。100株保有で楽天モバイルのSIMが1年間無料になる優待で、私の「本命の優待」だと書いてきました。
その楽天グループが、マイナス25.94%。含み損ワースト4に入っています。
ただ、これについては後悔していません。理由は、この銘柄を優待目的で買っているからです。通信費が年間1万円以上浮く状態が続いているので、株価が下がっていても買った目的は果たせています。
逆に言えば、優待が廃止されたら持つ理由がなくなる銘柄でもあります。そうなったときに惰性で持ち続けないように、という自戒も込めて書いておきます。
📖 その優待について → 株主優待はじめの一歩|楽天グループ100株でスマホ代が実質無料になった話 📖 優待で失敗した話 → 優待廃止で株価が半値。それでも売れなかった私の失敗談
2倍を超えた銘柄は11個ありました
明るい話も書いておきます。評価損益率がプラス100%を超えた銘柄、つまり2倍以上になったものが11銘柄ありました。
| 銘柄 | 評価損益率 |
|---|---|
| 栃木銀行 | +305.82% |
| 池田泉州ホールディングス | +230.67% |
| 日清紡ホールディングス | +193.02% |
| シチズン時計 | +174.82% |
| ジャパンディスプレイ | +163.15% |
| オーバル | +158.72% |
| 東海カーボン | +153.60% |
| ENEOSホールディングス | +132.88% |
| フィンテックグローバル | +106.84% |
| フィデアホールディングス | +102.54% |
| オリックス | +101.22% |
そして、ここが大事なところです。この11銘柄のうち9銘柄は、ごく少ない株数しか持っていません。
つまり、4倍になっても3倍になっても、金額で見ればほとんど影響がないということです。率で見れば大戦果ですが、資産はたいして動いていません。
ここが1株投資の割り切りどころです。大当たりしても人生は変わりません。その代わり、大外ししても沈まない。私はこの性質を承知のうえで、この買い方を選んでいます。
この結果から、自分が学んだこと
① 「安いからたくさん買う」はやめる
株価が安いことと、その会社が割安であることは、まったく別の話です。100株買えるかどうかを、銘柄選びの基準にしてはいけない。
私の場合、単価の安さで株数を決めた結果、値動きの荒い銘柄に大きく張る形になっていました。
② 少額で広く持つやり方は、自分には合っていた
1株・数株のグループが平均プラス33%、勝率78%だったのは、素直に嬉しい結果でした。
これは銘柄選びが上手いからではなく、間違えたときの傷が浅いからだと思っています。1株なら半値になっても金額としては痛くないので、慌てて売らずに持ち続けられる。結果的に戻ったものもあります。
③ ただし、この数字は割り引いて読むべき
自分で自分にブレーキをかけておきます。
- 相場が良かった時期のスナップショットにすぎません。下落局面では逆の結果が出る可能性があります
- 配当が含まれていません。高配当株は配当込みで評価すべきで、この表だけでは判断できません
- 100株グループは24銘柄しかなく、サンプルとして十分とは言えません
それでも、自分の傾向を知る材料としては十分だったと思っています。
📖 配当の内訳はこちら → 【配当の内訳】183銘柄のうち、配当の半分は上位10銘柄から来ていた
📖 セクター別の分析 → 【保有分析】183銘柄をセクター別に数えたら、分散しているつもりで偏っていた
まとめ
- NISA成長投資枠の日本株を数えたら183銘柄(個別株163・ETF20)。約150銘柄だと思っていたが、実際はもっと多かった
- 全体は134勝48敗、勝率約73%、平均プラス26.2%(※相場が良かった影響が大きい)
- 保有株数で分けると差が出た
- 1株・2〜9株:平均プラス33%、勝率78% ← 最良
- 100株以上:平均プラス12.4%、勝率58% ← 最下位
- 100株グループはブレが大きい
- 含み損ワースト4はすべて100株(最悪はマイナス51.7%)
- 一方でプラス163%の銘柄も同じグループにある
- 原因は株数ではなく単価。安い小型株だから100株買えて、その銘柄の値動きが荒かった
- 2倍を超えた銘柄は11個。うち9銘柄が1〜4株しか持っていない
- 教訓は、「安いからたくさん買う」をやめること
「気になったらまず1株」というやり方を、私はこれまで分散のためだと思ってきました。でも数えてみると、それ以上に自分の判断ミスを小さく抑える仕組みとして働いていたようです 🌱
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1株から買えるので、判断を間違えても傷が浅く済みます。まず少額で持ってみて、納得してから増やすやり方が可能です。