船井総研ホールディングスは配当3位の優等生だった|配当性向60%の根拠

私の配当の5.49%を生んでいる船井総研ホールディングス。アサンテで配当性向220%に肝を冷やしたので、こちらも点検しました。結果は正反対で、配当性向60%、5期連続の増収増益、還元方針も明文化されていました。配当上位では数少ない含み益の銘柄でもあります。


配当3位の銘柄を、点検しました

先日、配当1位のアサンテを調べ直したところ、配当性向が220%という状態でした。利益の倍以上を配当に出している、かなり無理のある水準です。

📖 その話 → 私の配当1位はシロアリの会社だった|アサンテをナンピンして気づいた危うさ

これで不安になりました。他の配当上位銘柄も同じ状態なのではないかと。

そこで順に点検しています。今回は配当3位の船井総研ホールディングス(9757)です。

結論から書くと、アサンテとは正反対でした。

船井総研ホールディングスとは

中小企業向けの経営コンサルティングを手がける会社です。

業種別に特化したコンサルティングと、経営者向けの研究会・セミナーが柱になっています。大企業相手の戦略コンサルとは違い、地方の中小企業や個人事業主が主な顧客という点が特徴です。

地味な事業ですが、顧客が継続的に支払う形なので収益が安定しやすい構造です。

数字を見ます

私の保有状況と、会社の指標を並べます。

項目船井総研HD
私の配当に占める割合5.49%(3位)
評価損益率プラス3.70%
年間配当(2026年12月期予想)48円
前期(2025年12月期)42.5円
配当性向60.1%(2025年12月期)

まず目を引くのが増配です。42.5円から48円へ、しっかり増えています。

そして配当性向60.1%。アサンテの220%と比べると、まったく別の世界です。

配当性向60%は高いのか

私はブログで、配当性向の目安をこう書きました。

配当性向評価
30〜50%✅ 健全
50〜70%🟡 やや高め(成熟企業なら許容範囲)
70〜100%⚠️ 高い
100%超🔴 危険

📖 その記事 → 配当性向の平均は何%?目安・危険ラインと、配当利回りとの違い

60.1%は「やや高め」の区分です。日本企業の平均が35%前後なので、平均より高いのは事実です。

ただし今回は、高くても問題ないと判断しました。理由が2つあります。

① 会社が自分でそう宣言している

船井総研HDは、配当性向60%以上、総還元性向65%以上という還元方針を掲げています。中期経営計画にも明記されています。

つまり60%という数字は、業績が苦しくて結果的にそうなったのではなく、最初からそう決めているということです。この違いは大きい。

アサンテの220%は「利益が落ちたのに配当を維持した結果」ですが、船井総研HDの60%は設計です。

② 業績が伸びている

2025年12月期は売上も利益も過去最高で、5期連続の増収増益でした。ROE(自己資本利益率)は26.5%と高水準です。

利益が伸びているなら、配当性向が同じでも配当額は増えます。実際、42.5円から48円への増配はそうやって実現しています。

配当性向は分母(利益)が増えているかどうかとセットで見ないと、判断を誤ります。

配当上位では、数少ない含み益の銘柄

もうひとつ、個人的に注目している点があります。

評価損益率がプラス3.70%。

私の配当上位銘柄は、実は含み損のものが少なくありません。アサンテはマイナス9.54%でした。配当を稼ぐ銘柄が、必ずしも株価で勝っているわけではないのです。

📖 その検証 → 日本株183銘柄の成績を数えた|1株ずつ買った銘柄がいちばん強かった

その中で船井総研HDは、配当も稼ぎ、株価でも負けていないという状態です。数は多くありません。

ひとつだけ、気になること

いいことばかり書いてきましたが、注意点も挙げておきます。

連続増配の年数が、資料によって食い違います。

「16期連続増配」としている資料もあれば、「10期」としている資料もありました。集計の基準が違うのだと思いますが、こういう数字を鵜呑みにしないほうがいいという例でもあります。

正確なところは、会社のIRページで確認するのが確実です。私もブログで連続増配の話を書くときは、「集計方法で変わる」と添えるようにしています。

📖 連続増配の話 → 増配の価値は「買値」に出る|連続増配株を持ち続けて分かったこと

点検の結論:このまま持ちます

船井総研HDについては、持ち続ける判断です。理由を整理します。

  • 配当性向60%は会社の方針であり、業績悪化の結果ではない
  • 5期連続の増収増益で、利益が伸びている
  • 増配が実際に行われている(42.5円→48円)
  • 配当上位の中で含み益が出ている数少ない銘柄

私のスタンスは「一度買ったら基本売らない」ですが、それは持つ理由がある限りという条件つきです。この銘柄については、理由がむしろ増えました。

📖 売る基準について → 高配当株に売り時はあるか

まとめ

  • 配当1位のアサンテが配当性向220%だったので、他の上位銘柄も点検中
  • 配当3位の船井総研ホールディングスは、調べたら正反対の優等生だった
  • 中小企業向けの経営コンサルティングが本業
  • 数字
    • 私の配当の5.49%を生んでいる
    • 評価損益率はプラス3.70%(配当上位では数少ない含み益)
    • 年間配当は42.5円→48円へ増配
    • 配当性向60.1%
  • 配当性向60%でも問題ないと判断した理由
    • 会社が「配当性向60%以上」と方針として掲げている
    • 5期連続の増収増益で、利益そのものが伸びている
  • 注意点:連続増配の年数は資料によって食い違う(16期と10期の記載を確認)

同じ「配当性向が平均より高い」でも、利益が落ちた結果なのか、方針としてそうしているのかで意味がまるで違います。アサンテと並べてみて、そこがはっきりしました 🌱

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