米国高配当ETF 4本徹底比較|VYM・SCHD・SPYD・HDV、私のメインはどれか

実際にVYM・SCHD・SPYD・HDVをすべて保有している私が、4つの米国高配当ETFを徹底比較。メインに据えているSCHDを選んだ理由と、オルカンとの役割の違いも公開します。


米国高配当ETF、選択肢が多すぎ問題

「米国の高配当ETFを買おう」と決めたとき、最初にぶつかる壁がこれです。

VYM、SCHD、SPYD、HDV……。 名前を見ただけでは違いがわからない。利回りで比較しても、過去のリターンで比較しても、それぞれに一長一短がある。

私はこの4本、全部保有しています。最初から複数買うつもりだったわけではなく、「とりあえず1本買って、もう1本検討して……」を繰り返した結果、気づいたら4本のオーナーになっていました。

その経験を踏まえて、4つのETFを実際に保有している立場から正直に比較します。最後に「私はSCHDをメインにしている」理由も書きます。

4つのETFの基本情報

まずはスペック比較から。

項目VYMSCHDSPYDHDV
運用会社バンガードシュワブステートストリートブラックロック
銘柄数約400約10080約75
配当利回り(目安)約3%約3.5%約4.5%約3.7%
経費率0.06%0.06%0.07%0.08%
設定年2006年2011年2015年2011年
増配傾向

配当利回りはSPYDが最高、増配力ではSCHDが最強、という特徴がはっきり分かれます。

それぞれのETFの個性

VYM:とにかく安定。広く分散したい人向け

バンガードが運用する米国高配当ETFの王道です。約400銘柄に分散していて、特定の銘柄や業種に偏らない安心感があります。

  • 銘柄数が多く分散効果が高い
  • 増配傾向も安定
  • 配当利回りはやや控えめ(約3%)
  • 「派手さはないが裏切らない」タイプ

初心者が最初に選ぶなら、VYM が無難です。私も最初に買った米国ETFはVYMでした。

SCHD:増配ペース&トータルリターン最強

近年、日本でも人気が爆発しているETFです。理由は明確で、増配率が圧倒的に高いこと。

  • 約100銘柄に厳選
  • 配当の質と継続性で銘柄を選ぶ独自スクリーニング
  • 増配ペースが年10%超(驚異的)
  • トータルリターンも他の高配当ETFを上回ることが多い

長期保有でじっくり配当を育てたい人に最適。後述しますが、私のメインはこれです。

SPYD:高配当を即体感したい人向け

S&P500高配当上位80銘柄に均等投資するETF。

  • 配当利回りが4〜4.5%と4本のなかで最高
  • 半年ごとに銘柄入れ替え
  • ただし不況時に減配しやすい(コロナ時は減配あり)
  • 増配傾向は弱い

「とにかく今、配当が欲しい」人向けです。配当金をモチベーションにしたい初期投資家には魅力的ですが、長期の増配力は他に劣ります。

HDV:ディフェンシブで景気耐性◎

ブラックロックの高配当ETF。エネルギー・ヘルスケア・通信などディフェンシブセクターの比重が高いのが特徴です。

  • 約75銘柄に厳選
  • 不況に強い銘柄が多い
  • 配当利回り約3.7%とバランス型
  • セクター偏重がVYMより強い

景気変動の影響を受けにくいポートフォリオを組みたい人にハマります。

私のメインはSCHDです

冒頭にも書きましたが、私は4本すべて保有しつつ、メインはSCHDにしています。

理由は3つ。

① 増配ペースが圧倒的

SCHDは過去10年以上にわたって、年10%超のペースで配当を増やし続けています

仮に今の配当利回りが3.5%でも、10年後にはこれが「取得価格に対しては利回り7〜8%」になっている可能性がある、という計算です。

「最初の配当よりも、未来の配当」を取りに行く戦略として、SCHDは群を抜いています。

② 銘柄選定基準が厳格

SCHDは独自のスクリーニングで、財務体質が悪い企業を機械的に排除します。

  • 10年以上の配当継続実績
  • フリーキャッシュフロー対総負債比率
  • ROE(自己資本利益率)
  • 配当利回り
  • 5年配当成長率

これらを総合的に評価しているため、SPYDのように「利回りが高いだけで質が低い銘柄」が混ざりにくい仕組みになっています。

③ トータルリターンが優秀

「配当 + 値上がり益」の合計(トータルリターン)で見ても、SCHDはVYMやSPYDを上回るパフォーマンスを過去に出しています。

配当だけ貰えればOKではなく、資産全体としての成長も欲しい私の方針に合っています。

4本持っているのは、役割分担

「メインがSCHDなら他はいらないのでは?」と思うかもしれません。

ですが、私は意図的に役割分担しています。

ETF私のなかでの役割
SCHDメインエンジン(増配+成長)
VYM分散の補完(広く薄く)
HDVディフェンシブ枠(不況耐性)
SPYD即時インカム枠(今の配当を厚く)

完全な「卵をひとつのカゴに盛らない」戦略です。SCHDだけだと約100銘柄ですが、4本合わせると重複を除いても500銘柄以上に分散できます。

ただ、これは私が**「全部試したい」「比較したい」性格だからやっている**だけで、初心者の方に4本買うことを推奨はしません。

1本に絞るなら、SCHDかVYMで十分です。

オルカンとの違い:成長 vs 配当

ここまで米国高配当ETFの話をしてきましたが、よく聞かれる質問があります。

「オルカン(全世界株)と高配当ETF、どっちがいいの?」

これは「目的が違う」というのが答えです。

比較項目オルカン米国高配当ETF
主な目的資産の最大化安定したインカム
配当ほぼなし(再投資型)年4回受け取れる
投資先全世界米国のみ
値動きの安定性
メンタルの安定△(数字でしか見えない)◎(配当が振り込まれる)

オルカンは「資産を最大化する」ためのETF。配当は出ないかわりに、内部で再投資されて複利が効きます。

高配当ETFは「キャッシュフローを作る」ためのETF。配当が口座に振り込まれることで、心理的な余裕や、生活費の補填として使えます。

私は両方を併用しています。

  • 新NISA「つみたて投資枠」 → オルカン(成長)
  • 新NISA「成長投資枠」 → SCHD・VYMなど(配当)

「成長」と「配当」、両方の恩恵を取りに行くスタイルです。

初心者へのおすすめは?

ここまで読んで、「結局、初心者は何を買えばいいの?」という人に向けて、シンプルな結論を書きます。

パターン①:1本に絞りたい

SCHDVYM

パターン②:高配当だけでなく、成長も狙いたい

オルカン + SCHD の2本立て

パターン③:とにかく配当を多く受け取りたい

SPYD(ただし増配は期待しない)

迷ったら、SCHD一本でOKだと思います。私自身、もし最初からこの知識があれば、最初に買うETFはSCHDにしていました。

まとめ

  • VYM:分散重視・初心者向け
  • SCHD:増配&トータルリターン最強・私のメイン
  • SPYD:高配当を即体感したい人向け
  • HDV:ディフェンシブ・景気耐性
  • オルカンと併用するのが、成長と配当のバランスが良い

米国高配当ETFは、それぞれに個性があります。でも一番大事なのは「買って、長く持ち続けること」です。

迷っている時間より、まず1株買ってみる時間のほうがずっと価値があります。

私の保有実績や配当金の推移は、別記事で随時公開していきます 🌱

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