20歳で投資を始めて10年。訳もわからず地方銀行で積み立てた話
20歳で地方銀行の窓口に声をかけられ、よくわからないまま投資信託を始めた。手数料は高かったけど、あの日始めていなければ今の自分はない。10年間の正直な記録。
10年前の自分は、投資のことを何も知らなかった
20歳のとき、地方銀行の窓口で声をかけられた。
「積立型の投資信託はいかがですか?」
正直、投資信託が何かもよくわかっていなかった。でも、そのとき頭の中に浮かんだのはシンプルな考えだった。
「保険よりは増えるじゃん」
それだけだった。深く考えなかった。迷いもなかった。月々少額を積み立てる契約をして、銀行を出た。これが私の投資人生の始まりだ。
あれから10年が経った。
地方銀行で始めた投資信託、手数料は高かった
銀行窓口で勧められた投資信託は、今思えば手数料が少し高かった。
購入時手数料がかかり、信託報酬も現在のネット証券で買えるインデックスファンドと比べると割高だった。当時の私にはその違いがわからなかった。そもそも「信託報酬」という言葉すら知らなかった。
でも今は、あの判断を後悔していない。
理由はひとつ。10年間、続けられたから。
手数料が多少高くても、長期間積み立てを続けたことで資産は着実に育った。「完璧な条件で始める」より「とりあえず始める」ことの価値を、身をもって知った体験だった。
つみたてNISAをきっかけにネット証券へ
転機が来たのは、つみたてNISAが始まったタイミングだった。
「非課税で積み立てられる制度が始まった」という情報を目にして、初めてネット証券を調べた。そこで気づいた。
- 購入時手数料ゼロ
- 信託報酬が銀行の商品と比べて圧倒的に安い
- 同じような商品が、コストだけ大幅に低い
乗り換えを決めた。
銀行の担当者には少し申し訳ない気持ちもあったが、自分の資産は自分で守るしかない。つみたてNISAでS&P500の積み立てを始めた。その後、分散を意識してオルカン(全世界株式インデックス)に切り替え、今に至る。
あの切り替えは、正解だったと思っている。
インデックス投資から高配当株へ。キャッシュフローが欲しかった
インデックス投資を続けながら、少しずつ疑問が出てきた。
「資産は増えているのに、手元にお金が来ない感覚がある」
インデックス投資は基本的に配当を再投資する設計だ。長期で見れば資産は最大化される。でも、実感がない。数字は増えているのに、生活は何も変わらない。
そのとき「配当金」という存在を知った。
高配当株やETFを持てば、保有しているだけで定期的に現金が振り込まれる。口座に入ってくるお金を見ると、投資の実感が全然違う。
「これだ」と思った。
インデックスで資産を育てつつ、高配当株・ETFでキャッシュフローを作る。この両立が、今の私のスタイルになった。
10年やってみて思うこと
正直に言う。
最初の数年は、投資をしている実感がほとんどなかった。毎月積み立てて、通帳の残高が少し増えていくだけ。派手な変化はない。地味で、退屈で、「これで本当に大丈夫なのか」と思う瞬間もあった。
でも続けた。
10年経った今、あの頃の積み重ねが確実に今の資産の土台になっている。
特に思うのは、「始めた年齢」の価値だ。
20歳で始めたことで、複利の時間軸が長く取れた。手数料が高い商品でも、10年積み立てれば相応のリターンになる。「完璧な知識が揃ってから始めよう」と思っていたら、それだけで数年を無駄にしていた。
今の自分から、20歳の自分へ
あのとき銀行の窓口で「やってみます」と言った自分を、褒めてやりたい。
知識は後からついてくる。最初は何もわからなくて当然だ。「保険よりは増えるじゃん」という単純な動機で十分だった。
もし今、投資を始めようか迷っている人がいるなら、伝えたいことはひとつだけだ。
「今すぐ始めること」が、10年後の自分への最高のプレゼントになる。
完璧な知識も、完璧なタイミングも、いらない。
まとめ
- 20歳で地方銀行の窓口で勧められ、よくわからないまま投資信託を始めた
- 手数料は高かったが、10年続けられたことに価値があった
- つみたてNISAをきっかけにネット証券へ移行
- インデックス投資に加え、キャッシュフロー目的で高配当株・ETFへシフト
- 「始める」こと自体が、最大の正解だった
投資の正解は、始めた後に少しずつ見えてくる。まず1歩踏み出すことが、すべての始まりだ 🌱